第23のひかり | 第23のひかり | 6
(1-37)

さて蝿の小さな体は宇宙のたくさんの要素と原因に関係している、ある意味で蝿の体はこの宇宙の要約(本質)である。もし全知全能のアッラーが創造しなかったとしたら、その物質の元(源)が蝿の体の極近くにあらかじめ用意されるか、または小さな蝿の体自身の中に存在しなければならない。さらに体のごく小さなモデルである目の一個の細胞の中にも存在する必要性が帯びる。なぜなら、根源が物質として存在するならば、根源は、結果として形成される物質の極近くか、その中に存在するべきだからである。つまり針よりも小さい、蝿の足でさえ入ることのできないその細胞の中で自然の要素などは存在し、労働者のように動いているのを認める必要が出てくる。こうして最も馬鹿なソフィストでさえこのような考え方は変だと言う。

不可能1.3

という決まり言葉通り「もしもある存在が唯一性を持つのであればもちろんその存在は唯一性を持つほかの存在によって創造されたはずである。」それにその存在は非常に素晴らしく秩序ある生命をもっているのであればその存在を創造したのは混乱の原因となる多数のものでなく、唯一で全知全能のものであると確実に分かる。

音がない