六つの小ことば | 六つの小ことば | 19
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又、その切符はサラートである。わずか一時間あれば5回のサラートとウドゥー(小浄)に十分である。23時間を長くないこの世のために費やす人、あるいは永遠のあの世のためにたった一時間をも費やさない人は、どれだけの損をし、どれだけ自分自身に残酷で、どれだけ馬鹿げていることだろう。というのも、千人の人が参加している宝くじに財産の半分をかけることは合理的であるのならば―それでも当たる可能性は千人に一人だが―財産の24分の1を、当たる確率が99パーセントもある永久の宝にかけないことは非合理的であるからである。

サラートをすることによって心や魂が落ち着く。それに、サラートは身体的にもつらいものではない、しかもサラートをする人の普段の生活する上での行為は、意志をしっかりもっていればイバーダ(アッラーに付従うこと)になる。こうして人生という資金で来世を自分のものにすることができる。換言すれば、このはかない人生が永遠のものになる。

音がない