六つの小ことば | 六つの小ことば | 22
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もう1人の、経験がなく自分に甘い兵士は正規の訓練や戦争に参加しない。「それは政府の問題である、私の仕事ではない、と言う。自分の生活費のみを考えて、本業をさぼり、市場や買物に行く。ある日、教養のある良心的な兵士は彼に言った。

「兄弟よ。君の主な仕事は戦いに備えて訓練し、そして国のために戦うことだ。君はそのためにここにいる訳だ。王を信頼しなさい。王は食料が必要なときに、君から離れたりしない。食料と手当を与えることは王の責任である。そして君には自分の支給品の手はずを整える能力はない。しかも今は戦争中だから君は恐らく反乱者か逃亡者であるとして責められ、懲罰を受けるだろう。」

確かに2つの仕事があることは、間違いない。ひとつは王の責任である仕事。もうひとつは我々の仕事である。王は戦争に必要なものを供給する。我々は、訓練を受け戦う。もし経験がない兵士が、友人が説明しようとしたことを気にしないと、どれほど危ない状況になるかをわかるだろう。

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