六つの小ことば | 六つの小ことば | 4
(1-32)

この例にあるようなことが自然界にもしばしば起っている。例えば、小さな種の中から巨大な樹木が出てきて、その種が山のように大きな物を持ち上げるのは全能者アッラ-の力に基づいた現象であり、その他の創造物もアッラ-の名前に於いて行動している。したがって、この世の中の樹木は全部ビスミッラ-を唱え、慈愛遍き方の恩恵である色々な果物などをその枝につけて我々人間に食べさせてくれる。アッラ-の恩恵を我々に持ち運んでくれる。又、全ての耕地はビスミッラ-を唱え、全知全能のお方の力に支えられて、同じ土の中で多様な種類のおいしい農作物が作られる。牛・ラクダ・羊などのそのお一匹一匹がビスミッラ-を唱えているから、そのからだの中で、一番美味しくて、清潔な生命の水のような飲み物が作られる。その動物達はアッラ-の名に於いてのみ、人体に数え切れないほどの効能を持つ最も繊細で純粋な飲み物を私たちに与える。全ての植物、草の葉、根っこや茎もまたビスミッラーを唱え、その草の絹のように柔らかい根や繊維は「アッラーの御名において」と唱え、そして堅い岩や土を貫いて中に進む。慈悲者の御名、アッラーの御名を唱えて、全てのものはアッラーの御名と共に成される。

空に木の枝が伸びること、硬い岩や土の中をその根が妨げられずに広がること、地中でそれが自然に増殖すること、激しい暑さにも関わらず水蒸気を保つその繊細な緑の葉−これら全ては自然主義者に浴びせられた強烈な一打のような現実感を作り出す。正真正銘の王のアッラ-の力に目を向けようとしない彼らの目にこれらの現象を突き刺すように見せこう伝える:「あなたたちの作った自然主義の基本を成す強さや暑さでさえアッラ-の命令に沿った役割に従っているのである。

音がない