六つの小ことば | 六つの小ことば | 15
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人間は、数え切れないほどの物を必要としている。だが人間は、手元不如意の存在である。人生の中で無限な災難を受けつつも、自身に対し自ら何もできることはない・#12381;の資本や自らが成すことのできる範囲は自らの手の届くところまでしかない。しかし、希望、願い、苦悩と災難は、視野と想像が許す限りどこまでも広がるほど広大なものである。これだけ無力で弱い、貧乏で苦しむ人間の魂にイバーダ、人事尽くして天命を待つ事、信仰、自身の全てをアッラーに委ねる事がいかに大きな利益、幸せと恵みだということを完全に盲目ではない人は見て、理解する。当然、十分の一の割合でも、害のある道より害のない道を選ぶ。しかし、問題のイバーダの道は、勿論害がなく、十分の九の割合で永遠の幸せという宝物がある。不信仰者と逸脱者の道は、彼ら自身も告白しているように、無益であり、十分の九の割合で永遠の苦悩に陥ることは様々な目撃者たちの証言によって確かである。

要するに来世の幸せも、この世の幸せもイバーダとアッラーの僕べになることによって叶えられる。従って、私達も「アッラーの道における従順と成功のため、アッラーに讃えあれ」と言わなければならない。そしてムスリムであることをアッラーに感謝するべきである。

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